独身時代は、社会人として、贈答経験をそれなりにこなしてきた方でも、結婚後、ハタと考えるのが、ご主人の上司へのお歳暮。
まずは、お歳暮を贈るか否か、ご主人の考えを聞き、二人の考え方をすり合わせることから始めてはいかがでしょう。
ここで、せっかくの感謝の気持ちが、マナー違反と見られてしまう事のないように、注意点や渡し方、渡す時期についてご紹介します。
【もくじ】
お歳暮のマナー 上司への注意点!
最近は「虚礼廃止」の企業もあるようです。
ご主人の会社ではどうしているのか、職場の同僚や先輩に聞けると安心ですね。
上司へのお歳暮とはいえ、一般的な贈り物を選ぶ際と、注意点は変わりません。
何をお贈りするか、決める際のポイントは、先様に喜んでいただく事、この一点につきます。
先様の、趣味・好み、家族構成、健康上の留意点の有無など、リサーチできれば選択に迷いが少なくなります。
とはいえ、実際は悩むことが多いのも現実。
デパートでは歳暮時期に、特設会場が設けられ、相談にのってくれる係員が会場にスタンバイしています。
リサーチ結果をもって、相談しながら選ぶのも、大変勉強になるものです。
係員の方は、ここ数年間の傾向の変化を良く知っていますので、特にトレンドを押さえたい場合に有効なアドバイスが得られることも有ります。
贈る側は初めての事でも、贈られる側は経験済みでしょうから、こうした情報はありがたいですね。
最終的にはネットから贈る方も、まずは予備知識の入手と、実物の姿を確認するために出かけることをお勧めします。
そして、金額ですが3,000~5,000円程度で考えてはいかがでしょう。
お歳暮は毎年続けて贈るものですから、無理の無い金額を最初に決めておくといいですよ。
お歳暮のマナー 渡し方はどうすれば?
主婦の在宅が当たり前の時代は昔のこと。
お互い忙しいことから、今ではデパート便や宅配便の利用が普通ですね。
けれど直接伺ってご挨拶をしたい場合もあるかもしれません。
その時は、包装された品物を風呂敷に包んで持参すれば正式なマナーとなりますよ。
ご挨拶の後、品物を風呂敷包みから取り出し、熨斗に書かれた文字が先様に読める方向に向けて、差し上げます。
デパートやお店の手提げ袋で持参することもありますね。
その場合は袋から取り出し、熨斗の方向を整え、差し上げます。
奥様一人で伺う際は、勧められても、お部屋にあがることは控えたいものです。
「ご挨拶だけですので、お玄関で失礼します。」と、スマートにお暇しましょう。
宅配利用などで直接ご挨拶ができない時に、日頃のお礼をしたためた手紙を郵送する方もいます。
郵送の場合は荷物が届く前に、お手紙が先方へ届くようにしましょう。
あるいは封筒に入れた手紙を用意し、品物に同封をお願いすると、引き受けてくれるデパートもあります。
けれど、お礼の手紙を「送り状」と捉える方は、異なる見解のようです。
送り状を付けずに贈ることが、「さりげなさ」に通じると。
先様に、気持ちの負担をかけないということですね。
お歳暮のマナー 時期はいつ渡すのがベスト?
お届けの時期として、本来は12月10日~20日頃です。
最近では12月に入ると同時のお届けでも、違和感を持たれることは無いようです。
むしろ11月に手配を済ませ、お届けは12月に入ってからと、早めの手配で、何かと予定の多い12月でも、ベストのタイミングで贈ることができるわけです。
12月ともなると、いつも以上に道路が混雑し、配送に要する日数も普段よりかかります。
確実なお届けを望むには、やはり、早めのお手配を心がけることが良いようですね。
直接伺う場合は12月半ば頃迄には伺いたいものです。
また、慌ただしい年末は、買い物などで留守がちなものです。
ちょっと留守をした間に、配達が来ていて、ああ、残念ということも起こります。
先様が再配達の連絡を入れなくてはならない等と、面倒な事が起こっては困りますね。
その様なことからも、20日頃迄という線引きの意味合いが有るのかもしれません。
新巻きサケ、昆布、塩数の子は、昔からの定番の正月用贈答品です。
これらを贈る場合はお正月の準備を始める頃に、お届けしたいものですね。
気楽という点では、ギフトカタログ。
先様が都合に合わせて配送日を調整できます。
品物を選ぶ楽しさも味わって頂けるので一石二鳥です。
まとめ
お歳暮は、贈り続けるうちに、考え直したいこともでてきます。
転勤、企業情勢の悪化、家族構成の変化、健康上の変化、ご主人と上司との関係の変化と、人間は変わっていくもの。
状況がわかるのは、ご主人ですね。
例年贈っているからと、半ば習慣で手配するのは避け、シーズン前に、ご主人と相談しながら進めたいものですね。