背中ニキビ跡が治らない!なんで?治したい!薬は効かないの?

自分ケア

「背中のニキビ跡」に悩む方も多くなる夏。

背中のニキビ跡はなかなかキレイにならないと言われています。

薬できれいにできるのか、それとも何か特別のケア方法があるのか知りたくなりますね。

本格的な夏が来る前にキレイな背中を手に入れて、今年の夏はおもいっきりお洒落を楽しみましょう。

【もくじ】

スポンサーリンク

背中ニキビ跡が治らない!なんで?

青春のシンボルのニキビ。

まさか背中にまでニキビができるなんてほんとに嫌になりますね。

背中ニキビは顔とほぼ同じような原因でできるのですが、菌の種類が違います。

「マラセチア菌」が原因の背中ニキビはアクネ菌よる顔のニキビとは違い、かゆみや痛みがないので気がつきにくいのです。

また、できる場所(背中)は自分では見にくい場所なので悪化するまで気づかないこともあるそうです。

そのため治療が遅れてしまう傾向もあり、跡が消えないことが最大の悩みといわれています。

なぜ背中ニキビ跡は治らない?

肌はターンオーバー(新陳代謝)を繰り返して新しい肌に生まれ変わります。

そのメカニズムは肌表面の古い角質がアカとしてはがれ落ちることで、順に奥の皮膚細胞が表皮に押し上げられて新しい肌に生まれ変わるというものです。

背中のニキビ跡は皮膚の奥深くで色素沈着を起こしてしまっているので、自然には治りにくいものです。

奥深くの皮膚細胞が肌の表面に現れ「ターンオーバー」によって古い角質としてはがれ落ちる正常なサイクルは28~42日。(皮膚の発生・再生の研究結果による。)

この期間が短くなっても延びてしまっても、常に生まれ変わる皮膚サイクルが乱れることは皮膚に悪影響を及ぼすのです。

「ターンオーバー」が短くなってしまうとこんなことに!

なぜターンオーバーが早くなってしまうのか、原因は「乾燥」「紫外線による影響」「肌の洗いすぎ」。

これらの刺激を受け取るとバリア機能が弱くなっていると判断して、本来の速度より早いスピードで肌の深部から表面までの各層に留まる時間が短くなります。

そのため保湿因子やセラミドなどの細胞間脂質を十分に作ることができていません。

このような角質層はバリア機能や水分保持機能は弱く、わずかな刺激にも反応したりこれにより更にターンオーバーの速度を速くして皮膚を守ろうとするのです。

つまり、悪循環が起きてしまうのです。

「ターンオーバー」に時間がかかると・・・

ターンオーバーが遅れることで肌のくすみがなかなか消えない、お肌本来の透明感が失われてしまうのです。

遅れるという事は、アカ(古い角質)がなかなか落ちないことで角質細胞の面積がどんどん大きくなるのだそうです。

お肌の新陳代謝が弱まっているといえるのです。

本来、細胞には古くなった角質細胞同士をつなぎとめている部分を切り、角質細胞をひきはがす役目を持つ「酵素」があります。

この酵素は適切なターンオーバーの過程で作られます。

お肌の新陳代謝を活性化するポイントは?

新陳代謝がもっとも活発に行われるのは夜の眠っている時間帯です。

「新陳代謝を促す良質の睡眠」を得るにはどの様なことに注意すればよいでしょうか。

それは「時間」がカギなのです。

眠りについてから3~4時間、かつ22時~3時に脳下垂体から分泌されやすくなる「成長ホルモン」の作用によって新陳代謝が活性化されます。

入眠から3~4時間にしっかり熟睡、深い眠りである「ノンレム睡眠」をとれているかどうかで、新陳代謝に必要な成長ホルモンの分泌量が大きく違ってくるんですよ。

理想的な睡眠習慣が関係ある?

→ 睡眠の2~3時間前に光、特にパソコンやスマホなどのブルーライトを見ていると入眠が妨げられるので、お休み前には控えるようにしましょう。 

→ ベッドに入る3時間前に入浴し「体温が低下してきた時に眠くなる」人体の傾向にそった方法で眠りに入ることをおすすめします。

※人間は体温が下がりつつある状態で眠気を感じるので、入浴からしばらく時間が経過したタイミングで入眠しやすくなるのです。

背中ニキビ跡を治したい!

思春期ニキビは皮脂をコントロールすることで改善しますが、大人のニキビ治療に必要なことは次の2点。

・ホルモンバランスを整えること。

・適切な保湿によってバリア機能を育てること。

医療機関受診のすすめ

背中の広範囲にニキビができていたり炎症を起こして腫れているような場合は皮膚科専門医の受診をおすすめします。

ニキビ外来を設置している医療機関ではホルモンバランスを整えるホルモン治療も行なっていて、ニキビを改善することも可能だそうです。

肌のバリア機能とターンオーバーが正常化することで新しいニキビができる可能性を低くする効果も期待できそうです。

日常生活でできるケア

・自律神経を整えるよう、ストレスを受けない生活習慣を心がけます。

・下着や寝具に雑菌がついていると背中に移って炎症を起こす可能性があるので、肌に触れる品を清潔に保ちましょう。

・毛細血管の流れが悪いと肌の回復も遅く滞ってしまうので、血流をよくするよう、こまめに体を動かす事をおすすめします。

・血行不良、栄養不足、睡眠不足などの要因が重なるとターンオーバーが遅れるので、規則正しい生活が大切です。

背中ニキビができてしまう原因も少し知っておきましょう。

背中ニキビはなぜできてしまうの?

女性にはショックなのですが背中ニキビは男性の「背毛」が生える位置と同じ部位の女性の背中にできるのです。

つまり背中ニキビは男性ホルモンの影響を受け発症することが多いそうです。

しかも20代以降の「大人ニキビ」は肌が乾燥してバリア機能が損なわれることで発生することが多いので、空気が乾燥する冬場に悪化する傾向があります。

確かに過剰な皮脂はニキビを悪化させる要因ですが、根本解決を図るためには保湿を重視して肌のバリア機能を強化するほうが効率的なのですよ。

ここで興味深い皮膚科のお医者様の臨床結果をご紹介します。

病院を訪れる大人のニキビ患者さんを診ていて気が付いたそうです。

従来からいわれている「男性ホルモンの増加が即、皮脂分泌量の増加に影響して大人ニキビが発症する」とはメニズムが違うことがわかったそうです。

【判明した大人ニキビ発症のメカニズム】

自律神経の乱れから男性ホルモンが過剰分泌(→ホルモンバランスの乱れ)

睡眠不足や強いストレスを受けている状態などが続くと自立神経が乱れ、交感神経が優位になり男性ホルモンが過剰分泌されてしまいます。

自律神経は交感神経と副交感神経の二つからなりたち、両者のバランスがとれている状態が健康な状態です。

交感神経は運動や活動したり緊張する神経で働くのは昼間。

副交感神経は昼間の疲労を回復しリラックスする神経で、夜眠っているときに働きます。

角質層の水分量の減少

肌のバリア機能の低下

肌が乾燥し角質の肥厚や皮脂の過剰分泌・酸化

毛穴が詰まり「マラセチア菌」が繁殖

男性ホルモンには角質層の柔軟性を奪い「角栓」の発生を促す作用があります。

角栓によって毛穴が詰まり、そこに肩甲骨付近の活発な皮脂腺から分泌される皮脂が詰まります。

角栓の成分は皮脂と古い角質(タンパク質)で、その割合はおおよそ3:7。

ニキビ発症

「マラセチア菌」によって炎症が起こるとニキビになってしまいます。

【マラセチア菌ってなに?】 

顔にニキビが出来る原因菌はアクネ菌。

背中や身体にできるニキビの原因菌は「マラセチア真菌」という「カビ」の一種でフケの原因にもなる菌です。

マラセチア菌もアクネ菌も「常在菌」で皮脂が多く毛穴の詰まっているところを好みます。

常在菌というのは健康な人の身体に存在する細菌(微生物)で腸内や、口の中、皮膚表面などに生息し、病原性微生物の繁殖を抑えるような役割を持っています。

ところが大好きな毛穴に菌が入りこむと炎症をおこしニキビができてしまいます。

背中ニキビ跡に薬は効かない?

市販薬も高価な物が多いので、まず皮膚科を受診して様子をみることからはじめることをおすすめします。

皮膚科で処方されているおもな背中ニキビの薬は幾つかあります。

【抗真菌剤】

背中ニキビの原因菌は、マラセチア真菌というカビの一種。

このカビ菌をやっつけるためには、抗真菌剤を服用する治療を1~2ヶ月する必要があります。

しかし、この抗真菌剤は長期使用をすると耐性菌を作りますので注意を要します。

医師の指示に従いましょう。

【過酸化ベンゾイル】

過酸化ベンゾイルは、塗り薬になります。

ピーリング作用と抗菌作用を持ち合わせたもの。

【レチノイド製剤】(ビタミンA)

レチノイド製剤は塗り薬で一般的には抗真菌剤との併用になります。

角質層を柔軟にしてニキビ自体の発生を抑制する薬品です。

ピーリング作用があるので赤ニキビや黒ずみニキビには効果が認められます。

しかし、赤みやヒリヒリ感などの副作用のような症状が多くの使用した人にあらわれています。

けれど背中は顔に比べて皮膚が厚いので症状は比較的軽いといわれています。

【ホルモン剤】(ホルモン療法)

ニキビが出きる原因の一つのホルモンバランスの乱れ。

ホルモンバランスを整えるホルモン療法は、ホルモン剤を3ヶ月程度服用します。

ホルモン療法の副作用として乳がんになる可能性も指摘されています。

【ビタミン剤】(ビタミンB2、B6、C)

ビタミン剤は皮脂の分泌や炎症を抑え、新陳代謝の促進の効果があります。

上記の薬に加えて補助的に処方されることが多いものです。

【漢方薬】

漢方薬も体全体のバランスを整えて、じっくり改善をしていくものなのでビタミン剤同様、補助的な役割で処方されます。

清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)

黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)

十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)

市販の薬で背中ニキビに効く成分は?

調べると数多い種類の市販薬がありますね。

どれも口コミでの評判は良いものの、薬は慎重に選びたいですね。

価格もけっして安い物ばかりではないようです。

効果が期待できるこれらの成分が含まれているか確認してから購入しましょう。

それでも一週間続けても改善が見られない場合は、やはり病院で診てもらいましょう。


【グリチルリチン酸ジカリウム】

漢方でつかう甘草という植物の根から抽出された成分。

炎症、アレルギーを鎮めニキビの炎症を改善できる効果があるといわれています。

敏感肌化粧品にも使われている成分。

【サリチル酸】

ケミカルピーリングに使われる成分で角質を解かして柔らかくする働きを持っています。

角栓を除去する効果があるので初期の背中ニキビ跡に効果が期待できます。

けれどピーリング成分で肌のバリア機能が低下するので注意が必要です。

化粧品では効果ない?

薬は、特に皮膚の薬はあまり使いたくないという方もいますね。

程度の軽いニキビは化粧品で対応でき、赤ニキビや黒ずみの背中ニキビ跡にも効果があるとか。

残念ながらひどいニキビ跡の場合は、肌の深いところが傷ついている状態なので化粧品の成分を届ける事ができず効果は見込めないようです。

程度の軽い背中ニキビの場合にオススメのものを2つご紹介しますね。

JewelRain(ジュエルレイン)

背中ニキビ跡クリーム、ジュエルレインは、ジェル状のクリーム。

ニキビの炎症を抑えてケアしながら、肌はしっかり保湿してくれる手軽さが人気です。

Jitte+(ジッテプラス)

・独自成分「アクシア-トリプルヒアルロン酸」

顔の5倍も厚いと言われる背中の皮膚にも浸透する驚異の保湿力のある成分を配合!

・8:2の黄金バランス

お肌が栄養や水分を保つための水分と油分8:2、この黄金比率へと導いてくれます。

・敏感肌にも優しい成分

パラベン、アルコール、着色料、合成香料、鉱物油不使用で安心の国内生産。

特にお肌が弱い敏感肌の方なら、肌への負担が少ない成分にこだわっているJitte+(ジッテプラス)をおすすめします。

まとめ

背中ニキビを防ぐ日常生活でのちょっとした注意事項です。

人は寝ている間にコップ一杯程度の汗をかくそうです。

シーツやパジャマはしっかり洗うサイクルを決めて洗濯し、清潔なものを使用しましよう。

洗濯をしない日にはシーツをそのまま部屋干しをするだけでも湿気を少なくできます。

また洗濯洗剤や柔軟剤が刺激性の原因の場合もありますので注意をしましょう。

洗髪時に頭をゆすいだ後に再度、後頭部~首~背中と改めてシャワーなどで流し洗いをして下さい。

シャンプーとリンス剤をゆすいで洗い流したつもりでも、体に流れた分も確実にありますので姿勢を変えて流し洗う必要があるのです。

細かい注意の積み重ねで健康なお肌を手に入れましょうね。

タイトルとURLをコピーしました