喪中の年末年始には、どのようにふるまえばマナー違反と見られずに済むのでしょうか。
自分では全く気にしていないような事でも、うるさい親戚の反応が気になるという事もあるかもしれません。
お正月にはお雑煮も食べたい!
お酒の機会となってしまう、仕事上の付き合いの新年会も、どうしたらよいのか迷いますね。
一般的な共感を得られるような点をさがしましたので参考になさってくださいね。
【もくじ】
喪中の年末年始のマナーはコレ!
喪中に迎える年末年始行事には、参加を遠慮したい事や避けるべき事があるとされています。
喪中の基本的マナーとしては、「慶事」への参加を控えればよいと覚えておけば大丈夫。
具体例を確認する前に、そもそも、「忌中」と「喪中」の期間の確認をしましょう。
◆「忌中」の期間
- 亡くなった方があなたの両親の場合は50日間
- 配偶者は50日間
- 祖父母は30日間
- 兄弟姉妹は20日間
- 子供は20日間
- 伯・叔父、伯・叔母が20日間。
- 13か月ですが、一般的には1年間とする方が多いようです。
◆「喪中」の期間
では、いくつか具体例を挙げてみましょう。
- 門松、しめ飾りなどの正月飾り
- 年賀状のやりとり、年賀の挨拶
- 神社への初詣
神社ではなくお寺はOKなんですよ。詳しくはコチラの記事を参考にしてくださいね。→神社がだめな理由
- 神前結婚式への参加(場合によって披露宴の参加も)
- その他、婚約、結婚などの祝い事
- 神社への各種お参り、神社系のお祭参加
◆控えた方が良いこと
子供へのお年玉は?
お年玉袋の代わりに、100円ショップにもある無地の「ぽち袋」を使うといいですよ。
表には子供の名前と「書籍代」「文房具代」等と書いてあげてくださいね。
おせち料理も控えることになります。
でも、大丈夫、2章で詳しく触れますが、回避方法をご紹介します。
喪中の正月にお雑煮は食べてもいい?
普段から売られているお餅ですが、お正月の「お餅」は格別です。
お雑煮は各家庭それぞれの味付けで、子供から大人までが楽しみにしているお正月料理の一つ。
日常的に食べようと思えば食べられるお雑煮です。
お雑煮の盛り付けをお正月仕様にしなければ、日常食として食べることができます。
お椀の中の慶事を表すお飾りの「紅白麩(ふ)」、「紅白蒲鉾(かまぼこ)」を避けて、お正月色を取り除きます。
忌明けまではお酒を控えるという地域も有るようです。
また、魚や肉なども、殺生はいけないということから控えることも。
でも、最近では、こういったしきたりに縛られず、飲食何でもOK!という傾向もあるようです。
判断する注意点は、しきたりにうるさい身内がいるかどうか、でしょう。
◎お正月色を取り除く料理の工夫点です。
- 重箱は使わず、お皿に盛り付けます。
- めでたい「鯛」と「海老」は使いません。
- 蒲鉾は紅色は使わず、白色だけに。
- 飾りの南天も実の色が赤いので避けます。
- 金箔入りのお酒は避けます。
- 各種お煮しめはやめて、飾り切り(梅花人参、手綱など)ではない野菜と、こんにゃく程度の煮ものに。
- 紅白なます、田作り、黒豆、昆布巻き、きんとんはお正月料理そのものなので避けるのが無難。
身を慎むとはいえ、新しい年を迎えることには変わりはありません。
内々で、故人をしのびながら、改まった気持ちでお食事を共にする、これが喪中のお正月の過ごし方かもしれませんね。
喪中だけど仕事での新年会は行く?行かない?
お正月休みが終わり、出社すれば会社の新年会が待っているという方もいるでしょう。
新年会も、友人や知人などの会ならば、気軽に出欠を決められますね。
考えてしまうのが会社の新年会。
会社での新年会は、喪中だから欠席しますとは言いにくいものですね。
社会人として生活している以上、無視できない人間関係。
自分より年長者が多ければ、どうしてもお酒を勧められて、断りにくいことも有るでしょう。
基本的には、ご自身の気持ち次第になりますね。
ところが、ご自身はあまり気にならないけれどしきたりを気にする人が、会社にいるような場合は要注意です。
しきたりを気にする人の傾向としては、人の繊細な気持ちよりも、「しきたり命」で判断基準が頑固なものです。
こだわりが、その後の評価に結び付けられてしまうような、理解不能なことにまで波及しては困ります。
社内の雰囲気から、しきたり重視の人がいるようなら欠席。
いないようなら普通に出席でいいかもしれません。
断る理由として、亡くなった方に関係することにすれば文句を言う方はいないでしょう。
- 「その日に遠隔地の親戚がお焼香にくるので、車での送り迎えを親からいわれている。」
- 「相続のことで一族が集まる事になっている。」
- 「納骨、分骨、形見分け、もめているので相談に来る。」
- 「親が受け継ぐ、固定電話や霊園とか、何でも継承するには除籍謄本が必要で、親に代わり手続きに。」
突っ込んで内容を尋ねられても、「わからない」と答えれば大丈夫です。
人が亡くなってから起きるもめごとは、わかりにくい事が多いのも事実。
「なにやってるんですかねぇ・・・」と上手くかわしましょう。
まとめ
しきたりは、大事に思う人にとっては「一大事」ですが、はたから見ると、どうでも良い事が多いような・・・。
また、そういった大事にする方は、反した人を見ると指摘したくなる傾向にあるような気もします。
しきたりにも意味があるので全てをNO!と言ってしまうことはないですが、時代によって生活も考え方も変わっていって当然だと思うので、柔軟に対応していきたいですね。
伝統・しきたりと、社会生活、個人の都合と冷静に考え、バランスを見極めましょう。
その積み重ねが経験値となるのです。